昨年、公益財団法人滋賀県産業支援プラザが実施する滋賀県起業支援金に、弊社が提案した「メタバースを軸としたSTEAM教育の実践と新たな観光需要の創出」が唯一の第二創業枠として採択されました。
本事業においては、守山市、滋賀県、立命館守山中学校・高等学校とともに、地域におけるメタバースの実装方法を探るとともに、STEAM教育の実践、及び観光需要の創出のための探索的な事業として実施しました。
当支援金は、地域の社会的課題の解決に資する起業や、Society5.0関連業種等の付加価値の高い産業分野での事業承継または第二創業に要する経費の一部を補助する事業および支援機関による伴走支援の実施により、効果的な起業を促進し、地域課題の解決を目指すことを目的としております。
(滋賀県起業支援金 公式ページはこちら)
採択事業終了概要
本事業では、既存事業の柱である「教育」「データ分析・効果測定」「地域課題解決」の3つの知見をもとに、メタバースを活用したSTEAM教育プログラムの構築、及びVRデバイスを活用した観光需要の創出をおこないました。
①STEAM教育:立命館守山高校・メタモリの監修
生徒主導で始まったメタバース上でのオープンキャンパス「メタモリ」についての技術的レクチャーや、VR上での生徒会活動の支援を行いました。本事業では、弊社で雇用した学生が中心に事業推進を行い、メタバースでの新たな起業者を生む種となる事を目指しました。
STEAM教育・起業家育成:びわ湖ピッチ連動デジタルツイン体験
県下最大規模の高校生ピッチイベント「びわ湖ピッチ」の最終発表回会場に、一般の方が体験可能なデジタルツイン体験ブースを出展しました。また、登壇者がVR空間と現実空間両方で登壇しているように見えるオブジェクトを用いた体験型の企画を実施し、起業テーマとしてよく取り上げられるメタバースとNFTの違いなどを知っていただきました。
STEAM教育・観光:VR映像撮影・編集講座
各種テレビ番組の撮影補助を行われているWithVRの方々に講師として登壇いただき、弊社人員、興味のある生徒・学生らとともに、VRならではの映像や実際の現実での動画製作との違いについて、事細かく解説頂きました。また、参加学生が行っている映像製作研究へのアドバイスや、今後のVRを活用したインバウンド向けの施策についての事例紹介や注意点を共有いただきました。
観光:滋賀県紹介用のVR体験ワールド製作・運営
滋賀県について紹介できるオブジェクトを中心とした、VR上でこれを体験できるワールドの製作を行いました。
また弊社の取組を注視いただいていた滋賀県庁より、SDGs全国フォーラム2022 滋賀・びわ湖や、CO2ネットゼロフェスタにおける、資料の展示や活動紹介をアーカイブする場所として、メタバースを適応することをご依頼いただき、実施いたしました。
CO2ネットゼロフェスタでは、RealityCaptureで作成した立命館守山高校を基に、遠隔地であっても太陽光パネルの設置可能な場所をVRで探る体験ができるようにし、CO2ネットゼロに適応できそうな場所を探すための体験を当日行う等、これからの行政におけるVRの活用方法を探ることができました。
起業家育成・観光:建物3DCGによる地域活性議論WSの運営
当初より検討していた守山市新庁舎のVR化から発展させ、町全体・人単位でメタバースを理解するワークショップを守山市・株式会社竹中工務店とともに実施しました。
ここでは実際の建物をRealityCaptureを用いて3Dオブジェクト化し、そこでまちの未来を考える機会の創出や、議論の空間としてのアーカイブ化を行う事で、ただただ箱物として作るのではなく、オブジェクトデータとして残す意味やそれをどのように市政や観光に活かすかについてディスカッションを行いました。
参考記事 / 注意点
各種事業実施に関する詳細は下記noteマガジンにて公開しております。
立命館守山中学高等学校のメタバースキャンパス『メタモリ』の活動レポートです! こちらのマガジンでは、立命館守山高校の高…
滋賀県や滋賀県産業支援プラザのWEBサイトにて、採択者名簿が公開されております。
地域の社会的課題の解決に資する起業や、Society5.0関連業種等の付加価値の高い産業分野での事業承継または…
※ アイキャッチに使用した写真は撮影者、被写体の承諾を得た上で使用しております。